きっかけは20歳の時に行ったアラスカへの旅。
アウトドアに興味を持つきっかけになったのはもちろんのこと、コーヒーと出会ったのもこの旅がきっかけです。飛行機の乗り換えもあってシアトルに立ち寄りました。その時に街中に個性的なカフェがたくさんあり、音楽好きが集まるカフェ、本好きが集まるカフェ、それぞれにコミュニティーがあり、その時にアウトドアショップの隣にあるカフェでコーヒーを飲みながら地図を広げ、旅の計画をする光景がありました。
学生生活を終え、関東やニセコで、カヤック、トレイルランニング、スキーで毎日一生懸命遊んで気がつくと30歳。いいことも悪いことも多くのことをフィールドでの遊びの中から学び、フィールドで遊ぶことは自分の人生の中で大きなものになっていました。
ニセコという最高のフィールドのある場所で遊びながら暮らしていくには自分で何かをはじめなければいけない。そういう思いが生まれてきたときに、コーヒーを飲みながら地図を広げ、旅の計画をするという10年前のシアトルのカフェの光景が思い出されました。
それからは全て周りの人の力で出来上がっていきました。
店の内装工事はトレイルランニング仲間、カヤックやスキーで一緒に遊ぶ仲間が店舗運営について相談に乗ってくれ、コーヒーに関しては妻のゆっこが働いていたカフェでお世話になっていた横井珈琲の横井さんが技術的なことだけでなく、コーヒーの素晴らしさ、楽しさを丁寧に丁寧に伝えてくれました。また、オープンしてからも様々な分野で活躍するスタッフたちが新たなコミュニティをつくりだし、SPROUTは自分たちの店ではなく「みんなの店」という認識で切り盛りして、今に至っています。
2009年にオープンしたSPROUTは2016年に焙煎もはじめました。
コーヒーのことを何も知らないところからお店をはじめて、ゼロから教えてもらい、ようやく焙煎のことについて考えられるようになってはじめることができました。
SPROUTのコーヒーでは焙煎から抽出、お客様に提供するまでを携わらせていただき、その中で心がけていることは自分を表に出さないようにすることです。たくさんの人の手に触れ、大切にここまできたコーヒーの素晴らしさを引き出すことが、SPROUTができることだと思っています。そう考えるとコーヒーだけでなく、カフェやお店という場所も、関わる人たちの個性を生かせる場所にするということがSPROUTのできることだと思っています。
SPROUTで提供させていただいているコーヒーは本当に素晴らしいコーヒーです。
SPROUTに集まる人たちも本当におもしろい人たちです。
ニセコは本当にいいところです。
私たちはこれからも周りの素晴らしさを伝えられるように心がけていきたいです。
Yoshi
Sproutのオーナー
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