僕らがニセコオートルートという3日間かけて山を繋ぐニセコ連峰縦走に取り組み始めて8年。
実際にスキーを履いてチャレンジし始めて7回目となる。

ゼロから始めて何ども失敗を繰り返しながら3回目にしてやっと初めて西端の雷電山から東端のアンヌプリ、倶知安駅の裏にある小さな旭ヶ丘もつないでSPROUTまで歩いた。
そして4回目の時に天候や雪の条件も全てがパーフェクトで12個の頂上を全て踏んでスキーで滑走するという完全コンプリートをした。

リンク:山と道HLC Ambassador’s Signature「 僕のニセコオートルート」

目標だったニセコートルート踏破を最高の状況で達成したのにそれでも続けているのは、この山行が心から楽しく、毎回状況が変わり、学びの多いものだからだ。

日程は4月の天気のいい3日間と決めていて、ある程度の想定をして日程を確保しておき、数週間前から天気予報とにらめっこして日程を絞っていく。

スキー滑走も最初の頃とは比べものにならないほど上達していると思う。
背負う荷物の重さも半分くらいになったし、登りや下りのルート取りも日射や風向を考えて条件の良いところを選べるようになった。
残雪期の雪中キャンプは、テント設営から食事と就寝、朝の準備と撤収に至るまで全く無駄がない。

それでも毎回毎回、気付かされることや学びがあるのがこのニセコオートルートなのだ。

背負う荷物は軽い方がいい。
動きやすくなるし、荷物が少ないと考え方もシンプルになって山行自体を楽しめる。

でも、ひとつひとつの動作、1ターン1ターン、一歩一歩の重さはしっかりと感じたい。
それは行為としての山行ではなく、家族や仲間、仕事、暮らし、といった日常の全てが詰まっているのだから。

僕らのニセコオートルートは特別なものでもあり日常でもある。

そして、ゴールはまた新しい旅のはじまりでもある。

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