11月19日-20日、埼玉県の秩父・奥武蔵で開催されたFTR100に参加しました。

二つの季節

SPROUTのある北海道ニセコでは毎日のように季節が移ろいでいくのを感じることができます。
11月から5月まで山は雪に覆われ白い世界になり、対して5月の中頃から10月は雪のない季節となり、この雪のある季節をホワイトシーズン、雪のない季節をグリーンシーズンと呼んだりもしています。
そのシーズンに合わせて山での遊び方も変わり、このメリハリがここニセコでの暮らしを飽きさせない要因のひとつである気がしています。

毎年恒例の秋の遠征

この季節はグリーンシーズンの締めくくりとして、ここ数年間毎年何かにチャレンジしています。
今年は埼玉県の秩父・奥武蔵を走るトレイルランニングレースFTR100に参加しました。
総距離105km、累積標高6831mを制限時間31時間で走ります。

自然の中で長い時間動き続けることは、その時その時を楽しむとともに、日常の生活や考えなどを振り返ったり整理したりする機会でもあります。
4年ぶりのウルトラディスタンスのレース。
Camp&Goの計画がはじまって4年間。
その4年間を振り返るには31時間という時間は短いのかもしれません。

レースの中のドラマは日々の生活を表したもの

結果的には27時間ちょっとかかって無事に完走しました。
良い状態の時もあれば悪い状態の時もある。足が痛くて走れない時もあれば急に痛みがとれたり、補給食を美味しく取れる時もあれば気持ち悪くなって受け付けなくなる時もあり、急に眠気が襲ってきたり、誰かと一緒に楽しく走れた時もあれば一人で孤独になったり。
アクシデントやトラブル、好不調、気持ちの浮沈み、人との出会い、協力、励まし、山の中にいる時間はまるでこの4年間の生活が凝縮したような時間でした。

足元からはじまる

生活を振り返り、考えを整理しようと思って考えながら走っていたけれど、同じようなことを繰り返し考えていただけな気がします。考えても答えは出ずに考えることを繰り返すだけ。それなら今目の前のこと、足元に目を向けて、そこに集中した方が前に進む力になるのだということをあらためて感じました。
土、木、風、匂い、音、光、そして人、目の前には、そして足元には、前に進む力になる要素がたくさんあることに気付かされました。

無事に楽しめたのもこの環境のおかげです。
周囲の人がいなければできないこと。
この環境と日々の生活に感謝をし、これからもチャレンジは続けていきたいです。
本当にありがとうございました。