12月16日に開催した「食べることは生きること-WE ARE WHAT WE EAT-」のイベントレポートがスタッフのサヤカから届きました。

WE ARE WHAT WE EAT

開催場所であるニセコは世界中から、自然の中での遊びと暮らしの楽しみを求めて人が集まる場所。会場であるCamp&Goの”Camp”はそこに集まるということ。ニセコの山で遊ぶ人が集い、新たに訪れる人を迎える場所。迎える人も迎えられる人も楽しめるそんな空間。

Camp&Goで初の試みである映画の上映会を開催しました。

上映会の参加者はいつもこの場所に足を運んでくれているローカルが半数、ニセコ周辺だけでなく札幌・函館といった遠方からも来場されました。冬のニセコでの開催ということで地元の農家さんやカフェやレストラン、食に携わる生業をされている方々が印象的でした。その他

にも学校の先生や主婦の方、年齢層も幅広く参加してくださいました。

会場内は、映像、出店者、参加者みんなでつくり出された幸せに満ちた空間になったと感じています。

映像はもちろん大変素晴らしく、誰もが考えさせられる内容だったうえに、上映後、昼の部では日本のスローフードや陰陽料理を、夜の部ではシェパニーズをイメージした野菜本来の良さを引き出した料理をみんなで食べました。冬の北海道にこれだけのローカルのお野菜が集まって、そしてそれを生産者さんがいる中で話を聞きながら味わい、みんなで語り合いながら価値観や喜びを共有する体験はみんなにとって大切なひとときとなったことと思います。

映画情報

1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、地域の農家と食べ手を直接つなぐフランス料理店「シェ・パニース」が開店した。旬を生かした料理と気取らないあたたかさで客をもてなし、予約の取れない人気店となった「シェ・パニース」。その在り方はのちに「地産地消」「ファーマーズ・マーケット」「ファーム・トゥ・テーブル」というコンセプトに発展し、世界中で知られるようになる。そんな「シェ・パニース」のオーナーシェフの名前は、アリス・ウォータース。半世紀をかけて、世界中の料理人と教育者に影響を与え、「オーガニックの母」「おいしい革命家」と呼ばれるようになった。

2023年、アリスの集大成となる書籍『スローフード宣言 ― 食べることは生きること―』

(海士の風)の出版1周年を記念して、著者来日ツアーが開催された。アリスが日本各地

を訪れ、学校給食を味わい、大地の守り手である生産者、料理人と触れ合っていく。そこ

で語られる力強い言葉と、彼女のまなざしが日本の「美しさ」を浮き彫りにする。日本、そ

して彼女の拠点であるカリフォルニア・バークレーでの取材を通じて、「おいしい革命」の

探求へと向かう。未来につなぐための映画は、きっとあらゆる人の食卓を変えていく。

「食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。さあ、皆で動きましょう。気

候変動を止め、地球と私たち自身の健康を回復するために。」 ー アリス・ウォータース

1.地元で継続可能的につくられた食材を食べましょう。

2.旬のものを食べましょう。

3.ファーマーズマーケットで買い物をしましょう。

4.庭に食べられるものを植えましょう。

5.ものを大切にし、たい肥をつくりましょう。

そしてリサイクルに努めましょう。

6.シンプルに料理しましょう。

7.みんなで一緒に料理しましょう。

8.みんなで一緒に食べましょう。

9.食べものは尊いということを忘れずに。

Food Truck YURAGI

上映場所であるCamp&Goの前に、毎週フードトラックを出してくれているYURAGIのけい

たさん。火曜日になると、Camp&Goの前には自然と人が集まり、それぞれがお弁当を持

ち寄って一緒に食べる――そんなあたたかな風景が、いつの間にか定番になっています。

YURAGIのお弁当は、日本ならではの「だし」や調味料を大切にした、からだにやさしい和

食。けいたさんは近くの農園にも自ら足を運び、その土地や季節の恵みを感じられる食材

を選び、日々のお弁当に向き合っています。

YURAGIを始める前、沖縄でマクロビオティックや日本の伝統的な食事を学んだというけ

いたさん。今回のイベントでは、素材のうまみとエネルギーを引き出す料理法「重ね煮」の

考え方を共有してくださいました。

「食材をコントロールするのではなく、素材の力を信じて待つ料理」。その姿勢は、映画で

描かれるアリス・ウォータースの料理哲学や、日本人があたりまえのように大切にしてき

た感覚とも深く重なります。

昼の部では、日本訳のアリス・ウォータースの「料理の9つの原則」という映画の世界観

と、“自然に寄り添い、感謝していただく”という日本の食文化を、料理を通して表現してい

ただきました。

素材の美味しさを丁寧に引き出した料理を前に、自然と「いただきます」と手を合わせる時

間が生まれたことが、とても印象的でした。

心とからだがゆるむ、豊かなひとときを本当にありがとうございました。

HelloGooday

SPROUTの2階の工房で作られる、おやつプロジェクトです。なるべくローカルのものやオーガニックの素材、旬のもの、そして出来れば生産者の顔の見える材料、「使いたい、食べたい」と思える材料で、おやつを作ってくれていて、コーヒーと合うのはもちろん、私たちの心も体もいつもほっこり寄り添ってくれるみんなが大好きなおやつです。

BakeHorn

上映場所であるCamp&Go SPROUTでおなじみの、北海道・ニセコに工房を構える卸売

専門のパン屋さん。

グリーンシーズンには、SPROUTの焙煎機前で毎週土曜日に販売してくれています。

HANAZONO店では4年前からフードで関わっていただいており、あつこさんが作るイングリッシュマフィンは、HANAZONOで働くスキーインストラクターたちの虜に。

今年からは倶知安店でもモーニングトーストがスタートし、今では私たちSPROUTにとっ

て、なくてはならない大切な仲間です。

あつこさんのパンは、ゆっくりと時間をかけて低温熟成させた生地を、小さなオーブンで丁

寧に焼き上げることから生まれます。

北海道やニセコの素材が持つ本来の美味しさを、シンプルに、そしてやさしく引き出した

味わいが特徴です。

山の中にある工房の庭には、酵母の原料となる植物やハーブを育てる小さなポタジェ(菜

園)があり、季節の移ろいを感じながら、日々パンづくりが行われています。

パンや食材、道具に至るまで、あつこさんの「好き」と「愛情」が詰まっており、今あるものを大切にしながら、その魅力を輝かせる力を持ったパンだと感じます。

今回のイベントでは、映画『シェ・パニーズ』の世界観をイメージした特別なケータリングを

お願いしました。

あつこさんの生き方や料理そのものが、アリス・ウォータースの「料理の9つの原則」と重なっていると感じていたため、こちらからは伝えたいメッセージのみを共有し、あとは「あつこさんの好きなように」とお願いしました。

そうして生まれた今回の料理は、アリス・ウォータースの世界観を、パンと食を通して表現

してくれるものとなりました。

一緒にこの時間を創ってくださり、本当にありがとうございました。

伝えたかったメッセージ

どこどこの農家さんの野菜も大事だけど、今回は産地を伝える料理ではなく、同じ地球、同じ土に繋がる根っこの話をしたくて生まれた一皿です。

ビーツ、里芋、にんじん、カボチャ、今回協力してくれた農家さんの野菜をミックスしました。

Bake Hornのあつこさんの優しいパンを添えて。

一皿にしても挟んでも、自由に味わってくれたら嬉しいな。

今回の農家さんはみんなこの想いに共感してくれました。

北海道ニセコという地域は、四季があり自然が近くにあり、一時生産者さんが身近にいます。日本の中でも美味しいオーガニックのお野菜が食べられる環境なのではないかと思います。だからこそこのアリスが伝えてくれている「食べることは生きること」というあたりまえを、日本の北海道のニセコで開催する理由があったのではないかと思います。

今回のイベントは食というカテゴリーの上映会、それをきっかけに、「WE ARE WHAT WE EAT」をここから育つことに繋がることを願っています。

協力(順不同)

長福ファーム、夢想農園、LaLaLaFarm、rural farm organic、Bake Horn、フードトラックゆらぎ、BACKWOOD、Pyram organic & Plants、OHAYO 、八方美米、蒜山工藝、ひなた農園、LOCALTOKYO、伊藤渉


Yoshi
Yoshi

Sproutのオーナー

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