忙しい冬
12月と1月、フル稼働しているSPROUTのお菓子部門HelloGooday。
ありがたいことにお菓子を作ってお店に並べた瞬間から次々となくなっていき、常に作り続ける毎日が続いています。
「一日の作業の“スタート”が“スタート”できるように、前の日から準備をしっかりしておきます。」
HelloGoodayのエミさんに忙しさの中でのお菓子作りについて聞いてみました。
入念な準備と無駄を省いた流れ
「時間に合わせてプランをしっかり組み立て、素材や器具、オーブンの温度に合わせつくる順番を決めていきます。焼いている間にも次のもの、その次のものまで仕込んでおいて、とにかく無駄をなくします。」
エミさんのお菓子作りを見ていると、とにかく待っている時間がなく、常に動き続けている。作業と仕上げ、片付け、次の準備といった一連の動きがきれいに流れるよう。
「温度や湿度によって微妙な調整をします。暮らしている中で今日は乾燥しているなとか、冷え込んでいるなとか、素材に触れたり、作りながらの変化を見たりして、レシピを基準にしながらもこれまでの経験と感覚で水分を調整したりします。」
毎日作り続けながらも変わらない美味しさを出すには、表には見えないところでの繊細な調整がありました。暮らしの中で小さなことに気づいたり、変化に反応したりといったエミさんの心遣いがお菓子作りに生かされています。
お客様からの反応と次のチャレンジへ
「最近お店に立つとお客様からお菓子のコツやアドバイスを求められることが増えてきました。お菓子のことで気になることとかあったらどんどん聞いてほしいです。」
実際にお客様の反応が見れることはとても貴重で、お客様が喜んでいるのを見るとすごく嬉しく力になることです。
「グリーンシーズンは月に一度開催ししていた朝ごはんの企画を、ご飯だけじゃなくて、朝ごはんとはまた少し違う何かをコーヒーと組み合わせてやってみるのもおもしろいかな。Think of coffeeでせっかくコーヒーの勉強を深めていっているので、そこにコーヒーとスイーツのペアリングなども合わせていきたいなって思ってるんです。」
ニセコに暮らす人たちはみんな厳しい寒さや豪雪の冬に楽しみを見出しつつも、どこかで春を待ち望んでいます。その期待が冬を乗り越える励みになり、春を迎えてより強い芽となって成長します。
忙しい作業の最中にエミさんと話しながら、きっとSPROUTのお菓子部門HelloGoodayも楽しみながら冬を越え、春を待ち望む、そういったニセコの暮らしに沿ったお菓子作りをしているのだと感じました
Yoshi
Sproutのオーナー