ニセコHANAZONOスキー場の冬シーズン終了まであと数日。
出店して初めてのシーズンをフード面で振り返ってBakeHornのアツコさんと、SPROUTスタッフたちに話を伺ってみました。

朝の定番

ニセコHANAZONOスキー場でSPROUTが出店して初めてのシーズンでしたが、パン作りやお店での販売など、シーズンを通してどういった印象ですか?

「もう焼いて焼いて、、、たくさん焼きました。それでも今までは卸しが多かったので、実際に食べてくれた人の表情が見れたり、感想を聞くことができたのが嬉しかったです。」

BakeHornのパンのおいしさは口コミで次第に広まっていき、スキー場で働くスタッフの間では食事の定番となり、中には毎朝パンを待ち、エクストラホットなどカスタマイズが生まれるまでになりました。

たいへんさと比例した嬉しさ

「特にたいへんだったのはイングリッシュマフィンですね。作ってる工程で鉄板をひっくり返す作業があるんですが、忙しい時だとスピード重視なのでヤケドも気にしてられない。傷が治った頃に新しく次のヤケドをして、その繰り返しでヤケドが常に絶えませんでした。
それでもできあがったときの変化が一番見ていて楽しいのもイングリッシュマフィンだし、朝の定番人気もイングリッシュマフィンなんですよ。」

深夜2時に起きてパン作りをして、そのまま夜が明け、スキー場に配達し店頭にも立つ。昼食後に少し寝て、家のことをしたら、もう次のパン作り。昼夜逆転したり睡眠時間が減ったり、疲労をとる時間もなく、たいへんなのは作業工程だけではないはずです。それでも楽しそうにパン作りのことを話すのは、美味しいパンを待っている人がいるから。

次のシーズンへ

「アツコさんの作るサンドイッチの色合いが大好きで、こんなカラフルなサンドイッチ見たことないです。スキー客じゃない、倶知安の街に住んでいる人もパンを求めにくる方がいらっしゃるようになりました。」

「まだまだもっともっとたくさんの方に知ってほしいです。そして来てくれた方たちがゆっくり過ごせる席スペースもやっぱりほしいです。」

「来シーズンはパンをプレーンの状態で持ってきてもらって、ここで調理できるようにしたいです。売り切れで食べられなかった方にもお届けできるようにして、もっと数を作れるようにしたいです。でもロスが出てしまうのは悲しいので、その課題をみんなで話し合っていかないとですね。」

3月末でスキースクールのレッスンが終了し、毎日来ていたインストラクターたちは、それぞれの場所へ旅立ちました。寂しい別れはその反動で活力をも生むもので、SPROUTスタッフたちは再び帰ってくるみんなのために、さらにパワーアップしたものにして来シーズンを迎えるつもりです。

人と人

今回のレポートの最後はアツコさんの言葉で締めくくりたいと思います。
「自分も納得するパンを作れたから眠たくてもがんばれたシーズンでした。パンを通して人対人の仕事として働くことができて本当によかったです。」

グリーンシーズン、アツコさんのパンBakeHornは移動販売としてCamp&Goで出展予定です