5月11日-12日、山と道HLC北海道ULハイキングワークショップを開催しました。
ニセコを離れての開催
今回は洞爺湖・有珠山をフィールドにしての開催でした。
1日目は洞爺湖温泉のバスターミナルに集合し、湖畔や里山、街中を通って有珠山ロープウェイ乗り場へ向かいました。
この時期はちょうど新緑がはじまる時期で、緑のエネルギーを感じることができます。また、桜の花も見頃で緑とピンクの組み合わせがとてもきれいです。
有珠山のロープウェイでは観光地というだけあって、観光客も多く、おみやげ屋さんもあります。ひとつひとつ彫られた木彫りのお店は地域ならではのお店で、お店の方とのお話も歴史や文化を聞くことができてありがたい時間でした。
ロープウェイで山頂駅に着くと、いよいよ山のハイキングです。
山の上は心地よい風が吹き涼しく感じるほどでした。
途中、食事や携行品のディスカッションを交えながら、参加者のみなさんがハイキング中の食事で気をつけていることやお気に入りを聞くことができ、それぞれに新たな発見もありました。
有珠山は山頂に着くと太平洋が一望できます。通常ではもと来た道を戻り、ロープウェイを使って下山しますが、今回は太平洋側へ下山します。
1時間ほど気持ちのいいトレイルを下り、山麓にある本とクラフトビールのお店BACKWOODさんにお邪魔します。
美味しいビールとワークショップ
テントサイトはBACKWOODさんの敷地内にあるキャンプサイトを利用しました。テン場にクラフトビールのお店があったら飲まないわけにはいきません。
歩き疲れた体にビールが染み渡ります。
ビールを飲みながらのテント設営ワークショップは大いに盛り上がりました。
ドーム型テント、シェルター、ツェルト、ヴィヴィイなど、タイプの違ったテントを参加者のみなさんがそれぞれ解説しながら設営します。また、すべてのテント設営が完了し、寝床が完成したところで恒例の「お宅訪問」を行い、設営時のポイントや就寝具のこだわりなどのアイデアを交換し合いました。
暗くなってからの夕食もアルコールストーブやガス、固形燃料など、またクッカーやカトラリーなどさまざまな道具の話で意見を交換しながら、山や旅の話で夜はどんどん深まっていきました。
地域のコミュニティに参加
翌朝は撤収後に海辺まで移動し、昨日歩いてきた有珠山をぐるっと迂回してバスにて洞爺湖へ戻ります。限られた時間の中で充実したハイキングをするために、公共交通機関も積極的に利用します。
2日目の目的は洞爺湖にあるアウトドアショップZERODAYさんが毎週開催しているグループハイキング「3MILES CLUB」に参加することでした。
「3MILES CLUB」では地元の方や周辺地域に住む方が集まっており、HLC北海道のプログラムの参加者のみなさんがそこにお邪魔する形での参加となりました。
はじめは大人数で地域の方とHLC参加者のみなさんとの間に少し距離があったのの、歩き始めるとその距離はみるみる縮まっていき、すぐに会話が弾み出します。
地域の方々が案内してくださったり、有珠山の噴火の体験談などをお話ししてくださったり、とても貴重な時間で、充実したハイキングとなりました。
楽しい輪を広げる
山歩きにおいて、自然の中に身を置き、自然との一体感を感じることももちろん楽しく、素晴らしいことです。
しかし、今回は山を歩くだけではなく、あえて街中も歩きお店に立ち寄ったり、交通機関を利用したりしました。地域の人と出会い会話することで交流が生まれ、訪れた地域がより自分の中に入っていく感覚になります。
見た景色もストーリーとともに、感じたものが楽しい思い出とともに、より鮮明に記憶に残ります。
今回、初めての試みでしたが、新しい発見がたくさんありました。
ひとつ、大きな発見は、楽しそうな顔をしていたのはプログラムの参加者のみなさんだけではなく、地域の触れ合ったみなさんの顔も楽しそうだったということ。
楽しむ輪が広がる光景はこれからの大きな力となります。
プログラム参加者のみなさん、
快くキャンプサイトをお貸ししてくださったBACKWOODさん、
プログラムに参加しながらも、3MILES CLUBとして案内役もしてくれたZERODAYさん、
そして、洞爺湖・有珠山の地域のみなさん、
ありがとうございました。
Yoshi
Sproutのオーナー
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