2025年3月1日から22日に開催された展覧会「さっきまでここは海だった」

2度目の個展

辻原さん(以下キヨさん)ちょうど一年前に「Toboggan March」という名の展覧会をWhiteWallRoomで開催していただき、今回は2度目の開催となりました。
キヨさんの作品のテーマは「キミョカワ」といい、「奇妙」で「かわいい」何とも味があり、男性も女性も、大人も子供も、どんな人でも辻原さんの手にかかればキミョカワになります。
前回の開催から1年が経ち、キヨさんはその間にさまざまな場所で作品を描き続けました。その1年後に2度目の開催ということでパワーアップへの期待は隠し切れないほどでした。

壁に直接描く

WhiteWallRoomの最大の特徴は真っ白な壁。
キヨさんからの提案は真っ白な壁に直接イラストを描いていくという内容。
どうなるかはわからないけれど、昨年の展覧会から「絶対におもしろくなる」という確信はスタッフ全員一致でした。

キミョカワの海

真っ白な壁は日に日に似顔絵が描かれていき、賑やかな空間となっていきました。
初めは恐る恐る描いていた人も辻原さんとお話ししながら次第に和んでいき、その空気感は会場全体に伝わり、そしてCamp&Go全体にも広がりました。それは壁に描かれた似顔絵が増えていくたびにCamp&Goが楽しくなるといった印象でした。

展覧会が終了し、修復作業。
キヨさんは一人一人の似顔絵を描いた時間を思い出しながら消していきました。
数時間後にいつもの真っ白な壁のWhiteWallRoomに戻りましたが、きっとキヨさんの心の中には一人一人の似顔絵と過ごした時間が残っているのだと思います。そしてCamp&Goにもイラストの海がだった時間は残っています。

これからの活動を楽しみに、また再開できることを楽しみにしています。
ありがとうございました。

「さっきまでここは海だった」

今回の個展は「モデル」になってくれる人がいないと完成することはありません。
なぜなら、来てくれたお客さんの似顔絵を直接ギャラリーの壁に描いていき、
100人が登場するひとつの壁画作品を創る展示だからです。
完成予想図はありません。似顔絵の配置や表情からイメージを膨らませて、
キミョカワでストーリー性のある作品に仕上げます。
そして最終日、作者自らの手で壁を元通り真っ白に塗りつぶすことで作品は完成となります。
会場が位置する場所は、地球の自転によって同じ場所を通過するのは大半が海です。
そんなとんでもないことが毎日起こっているにも関わらず、目の届かない場所で起こっていることは無かった事と同じ。
壁の上で出会い、壁の中に存在し続ける、果たしてそれは無かった事になるのか、、、新たな感情の芽生えを体感せよ!
あなたはもうすでにキミョカワワールドの住人、、なのかもしれない、、、。

展覧会「さっきまでここは海だった」

アーティスト】
DECNO
【アーティストメッセージ】
キミョカワアーティストのDECNOです。
アーティストと聞くと少しとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
変な似顔絵を描いて、それを見て笑っている人を見て幸せを感じている、そんなにこにこ人間です。
話すスピードは遅いですがお話しをするの大好きです。
5〜10分の似顔絵とトークを通して、あなたの中に眠るキミョカワな一面を発見しませんか?
【アーティストプロフィール】
栃木県宇都宮市作新学院美術デザイン科卒 一般企業に就職。
サラリーマンの傍らアート活動を続行、自身の作品制作をしながら壁画・絵画・フライヤーデザイン・アパレルデザインなどのサービスを展開。
アート活動に専念するために40歳で脱サラ、妻「IROCOLONY」をスタート。
絵と動物に囲まれた生活をするために、毎日楽しく創作&計画をしている。
decno_irocolony