奇跡は2回で終わらず続いていた。
3回目になるとそれは奇跡というよりも日常の中に入っていった。
僕の中のスーパーヒーロー、スコットジュレクは友人で、この冬を家族と共に一緒に過ごさせてもらった。
オープンマインド(Trails in Motion)
スペシャルゲストとしてきてくれたイベントで「長く走れるコツはなんですか?」という質問に応えてくれたスコットは「オープンマインド」という言葉をくれた。
そのまま「心を開く」ということになるが、走り続ける理由がオープンマインドという応えにすごく奥が深いと感じた。

スキーをしていても、ランニングをしていても、ご飯を食べていても、車に乗っていても、一緒にいるといつもその時その場所にいる。全身全霊で楽しんでいるし、目の前にいる人を喜んでもらうことに一生懸命だったりしている姿を見て、きっとこれまで出てきた数多くのウルトラランニングのレースでも同じように、その時に心があるのだと思った。
「オープンマインド」というのは心のことだけれど、態度や行動で表れるものなのだ。

SKIMO
「コロラドのスキー場ではオープン前のゲレンデを一部開放して登れるんだ。多いときは300人くらいがいるよ。トレーニングしてる人もいれば、エクササイズの人、散歩みたいにゆっくり歩く人、日の出とともにみんなで一汗かいてすごく気持ちいいよ。」

月曜日が定休日の旭ヶ丘スキー場。
圧雪車もリフトも動いていない。
スキー、ビンディング、ブーツ、足元が軽いと走らないわけにはいかない。軽快にリズムを刻んで走れる、シールを貼っているので急な斜度でも登っていける。

夏も走ったことのあるスコットとジェニーは旭ヶ丘は最高だと言った。世界のスコットジュレクがそういうのだから間違いない。
暮らしの中にある旭ヶ丘は夏も冬も最高なのだ。

Good Morning Run
朝起きて天気が良くて「今日はランニングだね」と、前日の天気予報とその日の天気で今日のやることが決まる。なんとなく日の出のタイミングで準備をして走り出す。
それはいつも僕たちがニセコで暮らしている中で自然とやっている日常だ。
スコットとジェニーも特別スケジュールを決めているわけではなく、その日の天気とその日の身体の調子などで決める。何もストレスなく、お互いに予定も聞かずに自然と一緒に遊べるのは、普段からコロラドで同じように暮らしているからなのだと想像できる。

一緒に走ったのはSPROUTから倶知安神社までの往復約7km。
街を抜けジャガイモ畑の雪原へ。雪道を走るのはトレイルランニングのような感覚になり、それが家から出てすぐに楽しめるのでおもしろい。
街中では除雪作業もあったり、雪原では羊蹄山の方角から太陽が昇ってきたりした。折り返し地点の倶知安神社では雪で音が吸収されて静寂の中の神々しい雰囲気だった。

Podluck Party
スコットたちが帰る前に、みんなで持ち寄りでご飯を作って、定休日のFamilyRestaurant ROCOが場所を貸してくれてパーティーをした。
ヴィーガンのスコットとジェニーが美味しく食べれるように、子供たちに楽しく食べてもらえるように、寿司を握ったり、日本食を作ったり、ニセコの野菜を使ったり、みんなそれぞれが考えて工夫して作ってきてくれた。

子供たちも言葉が通じなくても英語と日本語を教えあったりして、子供たち同士で遊び出したりして、美味しいご飯と嬉しい空気が流れた。
スコット・ジェニーたちファミリーがSPROUTのみんな、地域のみんなと仲良くなったこと、ニセコのみんな、SPROUTのみんなが仲良くなったこと、それがとても嬉しく思えた時間だった。

ギフト
どういう言葉を使ったらいいのかわからない。
大切な友だちでもあるし、心から尊敬する人でもある、次元の違うスーパーヒーローでもある。
一緒に過ごした時間は大切なことを教えてくれ、「がんばろう」という大きな力をくれ、「大丈夫だよ」という勇気をくれた。
決して偶然ではない、これまで出会った人たちがくれたギフトなのだ。
大きな感謝を持って前に進んでいく。
出会いというギフトを決して無駄にはしない。
Yoshi
Sproutのオーナー
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