Camp&Goのメディアチームが制作しているLOGBOOKの第8号が発行されました。

未来への手紙

LOGBOOKとは年間に2冊発行している自費制作の冊子です。
以前に川のガイドをやっていた際に、その日その日の出来事を書き留めていて、それをログブックと呼んでいました。そのログブックは以降とても役に立ち、時に心の支えにもなり、自分の向かっていく方向性を定めることに役立ちました。
Camp&Goで制作しているLOGBOOKも同様に、ログを残そうということから生まれ、冬に起こったことが春に発行され、夏に起こったことが秋に発行されます。
LOGBOOKもはじめてまもなく5年です。これまでの冊子をあらためて読み返してみると、その当時の心境や葛藤などが思い出され、過去があったから今があるのだと実感します。
そう考えると、LOGBOOKは単に自分たちのやっていることを伝えるだけのものではなく、お渡しする皆さんにとっても、関わってくれているみんなにとっても、そして自分たち自身にとっても、未来への手紙のようなものなのです。

グアテマラ後の心境

毎回掲載させていただいているDear Readersのコーナーですが、実は原稿の締め切りよりも1ヶ月近く過ぎてから提出しました。締切日はちょうどグアテマラへの旅の前で、旅で絶対に心境が変わるだろうという思いで締め切りを伸ばしてもらいました。実際に書いた原稿はグアテマラへの旅から帰国して3日後に書いたものです。だから感情もフワフワしているし、旅での出来事も処理しきれていません。
発行されて今、グアテマラへの旅から3ヶ月以上経ち、感情も落ち着き、旅の出来事も整理されています。それでもDear Readersのコーナーで書かせていただいたことは、その時の自分にしか書けないことで、時が経ってから書けることではありません。その時の気持ちをこれからの原動力にするためにも、書き留めておいて本当に良かったと心から思っています。
「どうして僕はグアテマラに行くのだろう?」という問いかけの答えはこの先もずっと見つからないものだと思います。「どうして?」という問いかけを見つけることこそが、旅だけでなく、Camp&GoやSPROUTを続けていく力になっているのかもしれません。

「それはやるに値することか?」

移住してから出会い、お世話になり、尊敬し続けている方のひとり新谷暁生さんの言葉で、「それはやるに値することか?」という言葉があります。
何かにチャレンジしたり、立ち止まった時に問いかける言葉。この言葉で自分の道を決めたことがどれだけあるかわかりません。
今回のLOGBOOKでインタビュー記事とさせていただいているのは、テントサウナのハヤーンことイラストレーターほりゆりこさん、いつも全力でチャレンジし続けるスキーヤー下村雄太くん、本や自然と関わるお酒を通していつも新しい世界の扉を開けてくれるBACKWOODの菅松さん。
みなさんそれぞれは活動している場所も内容も違うけれど、どこかで共通している部分があるような印象があります。それはみなさんが自身の活動に対し「それはやるに値することか?」と問われたときに自信を持って答えられる人たちなのではないかという気がします。
自分が歩んできた道を自信を持って話すことができる、そのことは私たちに大きな力を与えてくれます。

未来に森を残すために

次号は12月に発行予定です。
SPROUTが15周年でCamp&Goが5周年を迎えます。
夫婦2人で始めたSPROUT。
種をまき、水をやり、育った芽は、木や花になって種をつける。
新たな種は芽となって育ち、木や花になる。
今自分たちが見ている芽は、自分たちが蒔いた種ではなく、育てた芽でもなく、何度も季節をめぐって自立した木や花が森となって新たに種を蒔いて育っている芽です。もう手を加える必要はない自然の力で成長してく森です。
この豊かな森をこれからもずっと守っていくためにも、LOGBOOKという未来への手紙を残すことはとても大切な気がします。

関わってくれているメディアチームのみんな、本当にありがとうございます。