SPROUTのコーヒーから作る「コーヒー羊羹」が発売されました。

美味しい補給食がほしい

羊羹を作りたいと考え始めたのは昨年の9月に信越五岳トレイルランニングレースに参加したことがきっかけでした。
信越五岳トレイルランニングレースは100マイル(160km)を制限時間33時間で走るレースです。挑むに当たっては20時間以上走り続ける練習や夜通し山の中で動き続ける練習をしました。そこで欠かせないのが栄養補給です。短い距離や時間のレースではジェルなどでその場を乗り切ることができますが、100マイルレースでは同じようにはいきません。ジェルなどでエネルギーを急激に上げてしまうと、その反動で急にエネルギーが枯渇して動けなくなってしまいます。
また、味が単調になってしまうので飽きてしまうのも難点です。
トレイルランニングで長距離を走るようになってから栄養補給についてはずっと考えて続けていました。
軽くて小さくて高カロリー。優しい味で飽きのこないもの。それが自分の好きな味で作れたらどれだけ良いか。

隣にいたスペシャリスト

SPROUTの隣は「お菓子のふじい」さん。日頃からコーヒーを使ったお菓子を作ってくださったり、コーヒーバックをお菓子とセットで販売していただいたりと、創業時からお世話になっているお菓子屋さん。お菓子のふじいの名物シュークリームをSPROUTでコーヒーを飲みながら食べるというのも倶知安の定番となっています。
洋菓子だけでなく美味しい和菓子も作っているお菓子のふじいさんにコーヒーを使った羊羹の相談を持ちかけたところ、すぐに何パターンものサンプルを作っていただけました。
コーヒーの量で苦さを調整したもの、生クリームを入れてカフェラテの味にしたもの、お菓子屋さんならではのアイデアで自分たちでは考えられなかったような美味しさに行き着くことができました。

目くらぶどうと虹

コーヒーの苦味とクリームの柔らかさ、羊羹の甘味が絶妙に合わさったコーヒー羊羹は、その名も「COFFEE YO-KAN」。パッケージは虹をイメージしたカラーです。
虹は宮沢賢治の「目くらぶどうと虹」という本から思い浮かびました。
目くらぶどうはある日虹を見て「きれいでみんなに力を与えてすごいね」と言います。そこで虹は目くらぶどうに「僕は消えちゃうけど君は消えずにずっといるじゃないか、君の力の方がみんなに力を与えているよ」と返します。

疲れた時にエネルギーをくれる羊羹ですが、その力は使って消えてしまうもの。本当のエネルギーは日頃から努力を積み重ねて培ってきた自分の中にあるもの。
羊羹自体の力は儚い力だけれど、美味しさで元気になって、虹色のパッケージを見て、自分のこれまで歩んできた道のりを思い出してもらえたらという想いでデザインしました。

虹のようなおやつ

SPROUTのエスプレッソとお菓子のふじいの生クリームの入った羊羹は疲れた体に染み渡るはずです。小さくて軽くて高カロリー。尚且つ美味しさが加わったら山に持っていくおやつの理想系です。
偶然のお隣さん同士のコーヒー屋さんとお菓子屋さんから生まれたおやつは、雨と太陽が合わさってできた虹のように、偶然の組み合わせでできた、ここでしかできないものとなりました。
山でも川でも街でも、COFFEE YO-KANは、その美味しさからきっと心も体も元気になる力を与えてくれるはずです。