さんかくらいふ -物語を循環させる旅 in Guatemala- #13

Guatemala Huehuetenango
Finca La Palma
Lizandro Hidalgo ( Chando )

「こんにちは!」

ウエウエテナンゴの中でも西側の水が豊富なエリアで、ドナルドさんの農園に続いて訪れた農園がLa Palma。
到着して「こんにちは!」と元気に迎えてくれたのはLa Palmaのオーナー、リサンドロさん。みんなからはチャンドさんと呼ばれて親しまれている。

チャンドさんは三重県の鈴鹿に数ヶ月間、工場で働いていたこともあり、日本語が少し話せたり、家には日本語の雑誌などもあったりもする。
グアテマラの山奥の地域で日本語を聞くことがなかったので驚いた。

グアテマラの家庭料理とともに

昨年に続き、今年もチャンドさんの家ではお昼ご飯に奥さんの手料理をご馳走になり、たくさんのお話を伺うことができた。

標高1760mのところにウェットミルと乾燥パティオのあるチャンドさんのベースはある。
農園は1700〜1850mのところにあり、カトゥアイ、ブルボン、ティピカといった品種を栽培している。
1904年から5つの世帯で農園を営んでおり、チャンドさんは4代目で、農園管理を初めて5年になるそうだ。
近くに川が流れているが、川の水は生活水がそのまま流れているのであまり清潔ではなく、水は数キロ離れたところの湧水から引いているそうだ。その湧水が豊富なので再利用する必要がないという。

自然保護をポリシーとして運営している。社会的責任を強く感じており、環境保護、最低賃金以上をピッカーへ払うこと、小さな子供は働かせない、農薬は使わないなどを実践している。

カタカタ動く陽気なリズム

常にニコニコしていて親しみやすいチャンドさんだが、コーヒーづくりに関してはしっかりとこだわりを持っていた。
ウェットミルの機械も30年以上前のものを使っている。これは日本で機械整備の仕事をしていたからこその技術。
古い機械のカタカタと動くモーターの音が良いリズム感をつくって、働く人たちの作業が動き出す。

そんなチャンドさんのコーヒーは夏からSPROUTの深煎りのブレンドの中にベースとして入ることになる。
古い機械の音とチャンドさんの陽気な笑顔がコーヒーから思い出される。



Yoshi
Yoshi

Sproutのオーナー

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