さんかくらいふ -物語を循環させる旅 in Guatemala- #15
Guatemala Huehuetenango
team ROSMA
ミッション
コーヒーが飲み終わった後の物語を生産者に届ける。 2025年3月。再びグアテマらのウエウエテナンゴに行ける機会を得た。 彼らのつくったコーヒーが日本に届いてどうなっているのかを伝えるミッションを胸に抱えて生産者を訪れた。 実際には100%伝え切れず不甲斐なさも残ってはいるけれど、コーヒー染のナップサックとLOGBOOKを持って、 一人一人と話をした。

心残り
初めて訪れたコーヒーの生産地はグアテマラだった。 ウエウエテナンゴというグアテマラの中でもさらに奥地ともいえる場所で、僕らが当たり前のように毎日飲んでいるコーヒーがどのようにつくられているかを実際に見た。

「こんなに山奥の自分たちの農園に遠いアジアの人が来るなんて考えてもいなかった。 コーヒーをつくり続けて本当に良かったと思っている。世界の離れたところで、自分たちのコーヒーが飲まれていて、喜んでくれていると思うと、もっともっと頑張りたいと思った。」
帰り際に作業をしていたネリーが言った言葉が心に残っていた。
僕らは彼らのつくったコーヒーでどれだけ素晴らしい想いをしているか、生産者に何も伝えられていない。

再会
再びウエウエテナンゴを訪れた際は、Bella Elizabeth のエルウィンさん、ROSMA のアレハンドロさんやフレディさんたち、ネリー、ヒメネスファミリー、アルタミラのアクセルさん、SPROUTで提供させていただいているコーヒーの生産者さんに会い、彼らのコーヒーで染められたコーヒー染のナップサックを渡すことができた。

農園訪問やカッピングと数日間の全行程を終え、ウエウエテナンゴを後にする際に、エルウィンさんの娘さんで農園の名前の由来ともなっているエリザベスちゃんがコーヒー染のナップサックを持って姿を見せてくれた。中には たくさんのお菓子が入っており、お土産にとプレゼントしてくれた。

循環
コーヒーがあることで人に出会い、世界が広がり、暮らしが豊かになる。 僕はこれまでコーヒーに関わってきて、たくさんのそういったシーンを実際に見てきた。 コーヒーは飲んで終わりではない。その後の物語を伝えていくこと、返していくことで新たな物語が生まれ、物語は循環していく。

小さなことかもしれないけれど、これがコーヒーを通してみんなが楽しく暮らすために自分ができることだと思っている。 ウエウエテナンゴのみんなは、コーヒー染のナップサックや LOGBOOKを渡した時に嬉しそうに笑顔を見せてくれた。その笑顔が見れただけでも訪れて良かった。嬉しそうにナップサックをずっと身につけてくれていた姿はこれからの宝物だ。


Yoshi
Sproutのオーナー
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