2022年10月
SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)のローストマスターズ委員会が主催するRMTC(ローストマスターズチームチャレンジ)に北海道チームとして参加させていただきました。
RMTC
RMTC(ロースト マスターズ チーム チャレンジ)は、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)のローストマスターズ委員会が主催するイベントで、焙煎人同士の対話を通じて各人の焙煎技術向上を目指すと同時に相互の新たな情報交換や交流を主たる目的としたユニークなエキシビジョンマッチです。
参加者をエリア別にチーム編成し、チームワークによる焙煎と検証を繰り返すことで、課題豆のポテンシャルを最大限に引き出した最高のスペシャルティコーヒーを作ります。
2018年からのチャレンジ
先輩の焙煎人にお声かけいただき、チャレンジが始まったのは2018年。
2018年以前の北海道チームは優勝経験もありましたが、2018年から結成されたチームメンバーはみんなが初参加。
はじめはルールもあまり理解できていないような状態でのスタートでした。
課題豆を各社で焙煎し、みんなで集まった際に持ち寄ってカッピングし、どのコーヒーが良いか、どういったところが良かったのか、どういった方法で焙煎したのかといったことを検証しました。
自分が焙煎したコーヒー豆を他の焙煎人の方々に評価してもらうことも、とても貴重な機会です。
カッピングではどのように焙煎したらどのような味が出るか、フレーバーや酸味、苦味、甘さ、透明感など、さまざまな印象として表れます。
回を重ねるたびに少しずつ少しずつわかるようになってきます。
入賞できない
課題豆を提出し、SCAJの会場である東京ビッグサイトで審査員とオーディエンスによって評価されます。
わからないながらもできるだけのことをやって、課題豆もその時の状況ではベストなものを提出して毎年チャレンジしていました。
しかし、結果は毎回落選。
落選するたびに肩を落として会場を後にし、無言で歩きながらチームメンバーそれぞれが何がいけなかったのか考え、自分たちが北海道のコーヒーに泥を塗っているんじゃないか、入賞なんてずっとできないんじゃないかと、自分たちを責めていました。
ようやく手にできたオーディエンス大賞2位
毎年毎年落選し、その度に心が沈み、その度に先輩の焙煎人たちから「続けることが大切だ」と言われ、立ち止まっては背中を押されることの連続でした。
2022年、今年の課題豆はケニアのコーヒー豆。
優勝こそはできなかったものの、「オーディエンス大賞2位」ようやくの入賞です。
4回目のチャレンジ。
振り返るとこのチャレンジのおかげで、さまざまなトライをして検証し、ひとつのコーヒー豆にしっかりと向き合うことができました。また、入賞できなかったことで悔しい思いもし、どうやったらもっと美味しくなるのか、どういったコーヒーが「良い焙煎のコーヒー」なのかを真剣に考えることができました。
2022年の北海道チームは6人で結成されましたが、北海道のコーヒーをまとめてくれている方、いつもあたたかく見守り、時に背中を押してくれる方、そういった先輩焙煎人がいて、北海道はコーヒーに関わる人たちがコーヒーに熱い思いを持った仲間がまとまっています。そういった仲間たちみんなが北海道チームだと思ってます。
今回の入賞はそういった仲間たちの日頃の切磋琢磨した結果です。
まだまだ課題はたくさんありますが、これからもチャレンジし、検証を繰り返しながら美味しいコーヒーに取り組んでいきたいと思います。
こういった機会を与えてくれた先輩方や開催をしていただいている主催者の方々、日頃からコーヒーについて話せるコーヒー仲間たち、お店のみんなに本当に感謝です。
ありがとうございました。
Yoshi
Sproutのオーナー