山と道HLC北海道のプログラム、ULハイキングワークショップ ニセコ1泊2日スノーシューハイキングが開催されました。

HLC北海道のホームグラウンドのニセコ連峰で、春の雪山でのスノーシュー歩行をベースとした1泊2日のハイキングで、ULハイキングのノウハウをフィールドで実践的に学ぶことを目的とし、春の雪山のリスク管理のレクチャーや、パッキングやウェアリングの検証、雪上でのシェルター設営などのワークショップを行います。

参加者はみなさんすでにULハイキングを実践し、ハイキングにも頻繁に行かれる方々。
普段は夏山で使用しているバックパックやシェルター、クッカーなどといったギアを雪山で試すということも目的のひとつでした。

バックパックは夏山とは違い、防寒対策として、ウェアや寝具などは量が増しますので、必然とパッキングをしっかり行わないとバックパックに入りきらなかったり、形がいびつになって背負いづらかったりします。
シェルターも雪の上で張るとペグが刺さりづらく工夫が必要だったり、雪を削ってスペース作りが大切だったりします。
クッカー類も寒冷地ならではのコツもあったり、、、。
雪があるだけで同じ山でも大きく異なり、多くの気づきがあります。

また今回はみなさんが経験者ということもあり、一歩踏み込んで地図とコンパスを使ってルートファインディングを2日間通して行いました。

雪山では夏道はないので自分で地図をよくみて地形や方角などの特徴を読んで、現在地を把握し目的地に向かうルートを作っていかなければいけません。

実際に行うと意外と難しく、現在地やルートを見失ったり、コース復帰も想像以上に困難だったりと多くの学びがありました。

近くのフィールドでもひとつひとつをしっかり見て掘り下げていくことで、身近な自然との関わりが深くなります。
新しいこと、大きなこと、刺激が強いことといったことは魅力的にみえ、心が惹かれます。しかし、今あるものを深めていくことも、新しく、大きく、刺激が強いことだとあらためて感じることができました。

ULハイキングの思考を学び実践することで、暮らしにつながる多くのことに気づくことができます。
その時のその状況に合わせていくこと。
今あることを深めていくことで新しいことを見出せること。
SPROUTのコーヒーや店づくりにも活かしていきたいと思います。

参加者のみなさん、ありがとうございました。