ニセコの春は独特です。
ただ自然の変化が目まぐるしいというだけではなく、そこにアクティブな暮らしが合わさっていることが、特別なニセコの春をつくり出しているのだと思います。

山の麓では雪がなくなったことを喜ぶかのように、自転車やランニングする人が現れ、ギョウジャニンニクやフキ、タラの芽などといった山菜採り、とった山菜でバーベキューといった休日を過ごす人も。
羊蹄山の麓にある半月湖では、約2kmの周回トレイルの雪が全て無くなり、柔らかな土の上をかけることができます。
一方、山の上ではゴールデンウィークいっぱいまでスキー場も営業しており、冬を惜しむかのように残雪でスキーが楽しめます。
冬季通行止めだったニセコパノラマラインも開通し、チセヌプリやニトヌプリなど、冬のバックカントリースキーのメッカとなっている場所も車でアクセスしやすくなり、春スキーを楽しむ人で賑わっています。

標高の低いところから順々に、雪解けの川でのカヤック、ハイキングやトレイルランニング、自転車といいたグリーンシーズンのアクティビティがはじまっていき、それとともにスキーなどのホワイトシーズンのアクテビティが終了していきます。
ニセコの山々の上でホワイトシーズンのアクティビティが終わり、ハイキングやトレイルランニングをするようになるともう初夏です。

日に日に変わる季節の変化をアクティビティを通して感じながら、新しく咲いていく花、木々が芽吹き始める春紅葉、濃くなっていく新緑、賑やかな鳥の声、踏みしめる土の柔らかさ、心地よい風、葉や土や花の香り、といった五感でも堪能しているのがニセコ特有の春のような気がします。

SPROUTでは毎年恒例となっている春のブレンドコーヒー「WAKABA BLEND」は、花や新緑といった春の爽やかさを感じるだけではなく、どこか冬を惜しみながら残雪を楽しむような複雑さもイメージしてつくりました。
ニセコの春をコーヒーを通しても感じていただけると嬉しいです。