2年目のシーズンを迎えたSPROUT HANAZONO

「昨年は毎日お店で接客してたくさんの人と話していると、ゲレンデを滑って帰ってきてお腹を空かせてくる人がいっぱいいたんです。でも、オープンして最初の年ということもあって、安定して美味しくコーヒーをサーブすることやスタッフのオペレーションなどで手いっぱいで、フードのことまではなかなか考えられませんでした。」

ニセコHANAZONOリゾートは、世界中からスキーやスノーボードを楽しむ人が訪れ、また、SPROUTがある倶知安の街から一番近いスキー場ということもあって、倶知安のローカルスキーヤーやスノーボーダー、子供たちも日常の遊び場としても利用しています。
SPROUT HANAZONOはニセコHANAZONOリゾートのリゾートセンターHANAZONO308内に2022-2023シーズンからオープンしたカフェで、SPROUTのコーヒーを中心にスイーツや軽食もご用意しています。

滑る人の気持ちがわかるからこそ

「お腹を空かせてくるお客様に、お腹いっぱい食べさせてあげたいという思いがずっとあったんですが、それがなかなかできないもどかしさがありました。それでも美味しいコーヒーとスイーツ、BakeHornのアツコさんが毎日作って持ってきてくれるサンドイッチがあったおかげで、お客様とは楽しくコミュニケーションがとれました。
1シーズンやってみてわかったことは、SPROUTはたくさんの人が関わってくれているんですよね。コーヒーだけじゃなくて、フードもスイーツもグッズも。だから海外から来たお客様や滑りに来たお客様が、ニセコのスキー場に来てニセコの思い出がスキー場だけで終わってほしくない、もっとニセコの魅力はたくさんあるんだよっていうこと、スキー場に来たんじゃなくて、ニセコ・倶知安に来たんだってことを感じてほしいんですよね。」

SPROUT HANAZONOのスタッフは、ニセコでの関わりは長く10年以上にもなります。最初はニセコHANAZONOスキー場のリフト係として働き、以来、カフェやレストランなど毎冬ニセコにスノーボードを滑りながら、シーズンスタッフとして働きに来ていました。
滑る人の目線でもありながら働く人の目線でもあり、シーズンスタッフとしてちょうどいい距離感でニセコの変化や本来の魅力を見ることができています。
そんな彼女がSPROUTで働きはじめてニセコに通年住むことを決め、だからこそ訪れる人に知ってほしいという思いが伝わります。

たくさんの人が関わる″HANADOG″

「たくさん滑ってお腹をペコペコに空かせてくる人に、ニセコの魅力で満足させてあげられたら最高だなって思いました。だからまずはできることからって思って、SPROUTの周りのお店の魅力を集めて、国籍も年齢も問わずに誰でも気軽に食べやすいホットドックを作って″HANADOG″っていうネーミングでやってみようと。」

工房の敷地内に自生する山葡萄から作る自家製天然酵母と北海道小麦100%の食べ応えしっかりのBakeHornパンをベースに、ファミリーレストランROCOからはCamp&Goの前でフードトラックをやっていた時からのお店でも人気メニュー、真狩産ハーブ豚の「プルドポーク」。SPROUTのお隣の老舗菓子店、お菓子のふじいから北海道産の小豆を使ったこし餡と、よつ葉の有塩バターで作った、「あんバター」。そして、シンプルなソーセージのホットドックは無添加のピクルスを合わせています。

″HANADOG″はすべてSPROUT HANAZONOの限定となります。

雪だけじゃないニセコの魅力、人の魅力を伝えたい

2年目とはいえまだまだ課題がたくさんあるSPROUT HANAZONOですが、少しずつ″HANADOG″の認知度も高まり、人気商品となりつつあります。SPROUT HANAZONOは″HANADOG″でみられるように倶知安の街から少し離れたところでも街の魅力を味わうことができたり、離れているからこそできることで、倶知安の街にあるSPROUTとは違った魅力ができてきました。

「道の駅の直売所みたいに関わっている人のプロフィールとかストーリーを紹介するコーナーとかを作りたいですね。パウダースノーだけじゃなくてフードやドリンク、スイーツから人の魅力を伝えていてニセコを感じてほしいです。」

ニセコの自然の中で遊んで楽しむ気持ちと、ホストとしてゲストをおもてなししたい思い、両者の気持ちと思いが詰まっているからこそできあがった″HANADOG″。

「国籍も年齢も問わず、訪れた人みんなに遊んだ後の満足度を上られる場所にしたい。」

これからのSPROUT HANAZONOがますます楽しみです。