スペシャルティコーヒーとの出会い
SPROUT開業当初は札幌の横井珈琲さんからコーヒー豆を購入させていただき、エスプレッソやラテ、スペシャルティコーヒーの楽しさを教えていただきました。
開業して6年目に自分たちの手で焙煎を始めることを決意した際、横井さんが大切なことを伝えに来てくださいました。
それはスペシャルティコーヒーの始まりと、カップ・オブ・エクセレンス(COE)の誕生のお話。
当時の世界でのコーヒーの飲まれ方や生産者の環境などからどう変化していったのか。
その話を聞いて、私たちは目の前で語られている歴史と近いところにいるのだということを認識し、美味しいコーヒーをしっかり伝えていかないとと思いました。
グアテマラ訪問
それから8年後、チャンスはあったもののなかなか訪れることができず、ようやく訪れることができた生産地、グアテマラ。スペイン語でのコミュニケーションは全くといっていいほど取れませんでしたが、お互いの国の文化について、家族について、コーヒーについて、写真やジェスチャーで一生懸命に伝えることはとても楽しく、私たちが日常関わっていることは言葉と同じくらい、人と人を繋ぐのに大切なことなのだと感じました。
グアテマラのウエウエテナンゴという地域での農園訪問の際、自身の農園だけでなく、最初から最後まで同行してくれていたのがエルウィンさんでした。
一人一人の名前を覚えてくれて、みんなと仲良く話してくれるムードメーカーのような存在。そんなエルウィンさんが自身の農園であるBella ElizabethとPlan de La Vegaを訪れた際に説明する姿は真剣そのもので、時間が限られていたのにも関わらず、ここも、ここも、とくまなく案内してくれる姿が印象的でした。
COE入賞
7月にグアテマラCOEにてOne of a kind部門で1位、2位を獲得した際は、本当に嬉しい思い出いっぱいでした。
日本にサンプルが届き、カッピングした印象はとても綺麗な後味のコーヒー。
先日はその2024年グアテマラCOEの入賞豆を落札するオークションが開催されました。
オークションは夜10時からスタートし、ジリジリと上がり続けてなかなか終わらず、終了したときには朝6時過ぎ。太陽がのぼり、仕事が始まる時間になっていました。
結果はなんと2位のエルウィンさんの農園Plan de La Vegaを落札。これはSPROUTの力だけでは到底ムリな話で、力をお借りしたのがコーヒーを始めてずっとお世話になってきた横井さんをはじめ、先輩方のグループでした。
軌跡が奇跡に
初めて訪れたグアテマラの農園が入賞しただけでも嬉しかったのに、落札できたこと、そしてお世話になってきた先輩方と一緒に加えていただけたこと。これまでのご縁が繋がった、とても感慨深い思いです。
人と人とのつながりを今後も大切にしたいとあらめて思いました。
ありがとうございました。
Yoshi
Sproutのオーナー
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