Speaker Camp。
広島にあるコーヒーショップ、マウントコーヒーの山本さんをお迎えしてトークイベントを開催しました。

勝手な親近感

きっかけはポッドキャストでした。
マウントコーヒーの山本さんが配信するポッドキャストをランニング中や車の運転中などによく聴いていて、広島におもしろいコーヒー屋さんがいることを知りました。
本や写真、旅など好きなものに共感し、一方的に知人のようになっていました。
昨年の7月に山と道が主催する山道祭が四国の松山で開催され、その際に広島を訪れマウントコーヒーにも立ち寄ることができました。勝手に知人のようになっていましたが、山本さんにとってはまったくの初対面。それでも、快く迎えてくれて、本や写真や旅、そしてコーヒーの話をすることができてますます親近感が湧きました。

「本をつくりたい」ということを言っていた山本さんが「コーヒーノキ in Nepal」を出版するということを聞いた時はとてもワクワクし、自分のことのように嬉しく思いました。ぜひニセコで出版記念のイベントをやってほしい、その願いは山本さんの二つ返事であっという間に決まりました。

ローカルに過ごした時間

「山にも登ってみたいです」
トークイベントの打ち合わせの際に出た言葉。その言葉が僕らの気持ちを楽にしてくれました。
ニセコはいわゆる観光スポットのような場所はあまりありません。絵に描いたような整った田舎町でもありません。山や川、自然の魅力はたくさんあります。それは自分たちが動いて探して楽しまないとわからない魅力なのです。
ニセコを案内する際に楽しんでもらえるかどうかの不安は「山にも登ってみたいです」という言葉で大丈夫だという安心感に変わりました。

ニセコ滞在中はイワオヌプリに登り、五色温泉に入り、地元のご飯を食べ、まさに地元に住む私たちが普段遊びに行くように楽しみました。地元の人たちと同じように時間を過ごし、訪れたマウントコーヒーのみなさんも地元の人のようにニセコの空気に溶け込んでいました。

トークイベントは会話のつづき

ニセコを満喫したのでほとんど打ち合わせもなくトークイベントが始まってしまいました。
それでも滞在中に山に行き温泉に入り、ご飯を食べ、たくさんのお話ができたことで、トークイベントはその続きのようにスムースに進みました。
山本さんのネパールの旅の話、僕が4月に訪れたグアテマラの話。
コーヒーを通して旅をする、そこで感じたこと、伝えたいこと、ふたつの旅が共通すること。
伝えるだけではなく、イベントの参加者のみなさんとの交流を通して自分たちも含め、みんなの世界が広がっていくようなイベントになりました。

コーヒーと旅と伝えていくこと

「コーヒーノキ to Nepal」は山本さんたちが訪れたネパールの旅を通して、文化や暮らし、旅の楽しさを感じることができます。本はそれを読むとその人の想いが手紙のようにメッセージとして読者に伝わります。日本にいる私たちに伝わり、さらに訪れたネパールの人たちにも伝えることができます。
コーヒーに関わるということはただただコーヒーを提供するのではなく、生産者の想い、お店に届くまでに関わっている人の想い、お店で提供する人の想い、飲んだ人の想い、それぞれの想いを伝えて繋いでいくことだと思います。同じ想いを持ってそれを本やポッドキャストなどでカタチにして実践している山本さんから得ることがたくさんありました。
次回は広島で、ネパールで、グアテマラで、世界のどこかでまた旅の話ができたら嬉しいです。

ニセコまで来てくれて楽しい時間をくれたマウントコーヒーのみなさん、急な告知にも関わらずイベントに参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。