12月6日、Camp&Go2階にあるSTAYにてアリス・ウォータースの映画「WE ARE WHAT WE EAT -食べることは生きること-」の上映会を開催しました。

アリス・ウォータース

1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、地域の農家と食べ手を直接つなぐフランス料理店「シェ・パニース」が開店しました。旬を生かした料理と気取らないあたたかさで客をもてなし、予約の取れない人気店となった「シェ・パニース」。その在り方はのちに「地産地消」「ファーマーズ・マーケット」「ファーム・トゥ・テーブル」というコンセプトに発展し、世界中で知られるようになる。そんな「シェ・パニース」のオーナーの名前は、アリス・ウォータース。半世紀をかけて、世界中の料理人と教育者に影響を与え、「オーガニックの母」「おいしい革命家」と呼ばれるようになった。

食べることは生きること

映画は、全米で予約の取れないレストラン シェ・パニースの創始者でありオーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースと日本国内、カリフォルニアへとおいしい革命の探究へと向かうドキュメンタリー。2023年、アリスの集大成となる書籍『スローフード宣言 ー食べることは生きることー』(海士の風)の出版1周年を記念して、著者来日ツアーが開催された。アリスが日本各地を訪れ、学校給食を味わい、大地の守り手である生産者、料理人と触れ合っていく様子や彼女の拠点であるカリフォルニア州バークレーでの取材が記録されています。

アリスウォーターや生産者、料理人が実際に語る言葉や表情からは、映画のタイトルでもある「食べることは生きること」ということが心に伝わってきました。

きっかけとなったのは逗子

映画を開催するきっかけとなったのは9月に逗子を訪れたことがきっかけでした。

逗子では子供も大人も一緒に海や山で遊べるコミュニティー活動をする「そっか」を訪れ、実際に子供たちと一緒に逗子の海で遊び、代表の永井さん、小野寺さん、そして働く方からも実際にお話を伺わせていただきました。

その時に話題にあがり、プレゼントとしていただいた本が映画のもととなった「WE ARE WHAT WE EAT」でした。

海を通して自然と暮らしとの距離が近い逗子と、山や雪を通して自然と暮らしとの距離が近いニセコ。すごく似ている空気を感じました。そこで働くみなさんが暮らしのことにしっかり向き合って考えていること。その様子を見て「働く」「仕事」「暮らし」という言葉について考えるようになりました。

地域がひとつになった

映画の上映会では映画はもちろんのこと、実際に食事をする場もあり、「食べること」について考えて感じる時間も設けられました。

食材はすべて近隣の農家さんのもので、実際に生産者さんたちも会場に来られ、生産者から料理を作る人、食べる人がつながることができ、「食べること」を通して地域を感じることができました。

自分たちがいつも食べているものの背景にはたくさんの人の手が関わっていることを知ること。

これはコーヒーを毎日提供している私たちSPROUTにとっても大切なことです。
そのことを知識としてでなく、音や匂い、味など身体全体で感じ、また、参加したみんなが食べることについての話すことができたことはとても有意義なことでした。

働き方について

きっかけとなった逗子の訪問は、私たちの会社のあり方を考えるために魅力ある会社を訪れて話を聞きに行くという「STUDY TOUR」の一環でした。

今回の映画上映は実際の映画とそれに合わせたイベントの内容に加え、もうひとつの意味を考えていました。

それは「働く」ということ。

この企画はすべてスタッフたちで考えて実行しました。

何をしたらいいのかを考え、動き、たくさんの人に会って協力してもらいながらできたこと。

それは「仕事」という言葉で線が引かれてしまいがちですが、「働く」ということの原型のように思います。

イベント全体での不備や未熟な部分もありましたが、イベントが終わった後にイベントについての意見がさまざまな方面からあったことが大きな一歩だったと感じました。

「自分が得意とすることで誰かに喜んでもらう」というのが会社のひとつのテーマです。

完璧を求めすぎてチャレンジできないでいることよりも、不格好でもチャレンジしてほしいというのが願いです。

今回のイベントに参加して「自分も何かやってみたい」そんな思いを持ったという感想もありました。

「食べることは生きること」

いま食べているもの飲んでいるものの背景を考え感じるということは、働き方も含め、暮らし全体のことを考えるきっかけとなりました。

イベント開催にあたって、きっかけをつくっていただいたみなさん、

忙しい中で準備から当日、片付け、全力で動いたスタッフ、

イベントに参加できずともそれをしっかりサポートしたスタッフ、

地域の生産者さんと料理を作ってくれたみなさん、

そして、参加していただいたみなさん、

大きなきっかけとなったイベント開催をありがとうございました。


Yoshi
Yoshi

Sproutのオーナー

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