2023年9月27日から29日まで東京ビックサイトにて開催されたSCAJ2023。
SCAJとはアジア最大のスペシャルティコーヒーの祭典で世界中からコーヒー業界の関係者が集まり、世界のスペシャルティコーヒーの最先端を知ることができます。
今年はSPROUTのお菓子部門HelloGoodayにて美味しいお菓子を作り続けるエミさんと、コーヒーロースター・サムくんの2名が参加し、レポートを発表してくれました。
5年ぶりの迫力
エミさんは5年前にも参加し、今回が2度目。
5年前とはどのように違ったのでしょうか?
「植物性ミルクのブースや、カップやストローなどの環境配慮型商品の展示が増えたように見えました。それとドリップマシンというと、ファストフード店などでよく見る20杯分などを一度にドリップして保温しておくものが従来型でしたが、今回の展示ではオーダーを受けてから1杯1杯淹れるオートのドリップマシンも以前には見かけなかったものです。」
ドリップのマシンも蒸らし時間からドリップの回数、湯量や時間など細かく設定でき、オリジナルのドリップレシピが作れるのも特徴です。
エスプレッソマシンでもドリップコーヒーが抽出できたり、タンピングやミルクスチームまでもが自動になったりと、ますます人の手から離れ、正確性と再現性が向上してます。
「久しぶりに見る東京ビッグサイトはとても巨大でした。また並んでいる人の数が昨今のコーヒー人気を表していました。 行く度に色んな「新しい」を見られるSCAJ、今回も刺激をたくさんもらって帰って来ました。」
さまざまなセミナーに参加
コーヒーロースターのサムくんはまた別の視点で、生産国のプレゼンテーションやフェアトレードのセミナーなどに積極的に参加しました。
「公平・公正な貿易。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価 格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自 立を目指す「貿易のしくみ」を指す「フェアトレード」。途上国が抱えるさまざまな問題を解決するためにもフェアトレードは重要な役割を果たしています。」
「コーヒーを未来に繋げるために現地を豊かにしなければなりません。 自分たち購入者はフェアトレードを理解、共感しフェアトレード商品を購入することで行動していか ないと感じました。 」
生産国のプレゼンテーションでも、気候、ゴミ、労働、貿易など、さまざまな面においての環境問題への取り組みについて学ことができました。
コーヒーで受けた恩恵をコーヒーで返すこと
私たちは美味しいコーヒーに出合ったことで、日々に彩りが与えられ、コーヒーを通してたくさんの人が繋がり、暮らしがとても豊かなものになっています。
私たちがコーヒーを通して、コーヒーに対してできること、それをしっかり向き合って考え、行動しなくてはいけないのだと痛感しました。
コーヒーの最先端はとても華やかで、スタイリッシュで、誰もが憧れるようなものがあります。
しかし、その中では大切な自然や人の尊さや儚さのようなものが存在することを忘れてはいけません。
毎日自然の中で遊ばせてもらい、毎日美味しいコーヒーを飲み、豊かに暮らしている私たちは日常の暮らしの中でできることで返していかなければいけないのだと感じた3日間でした。
Yoshi
Sproutのオーナー
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