たくさんの質問からはじまった講習会

次の山歩きの日の天気はどうだろう?
これから行く場所は晴れているのだろうか?
明日の朝はパウダースノーか?
どこの山に登ったらいいのか?
雲海は見れるだろうか?
天候急変を予測するには?

昨年の冬、Camp&Goに設置していた「お天気質問箱」に投函されていた質問。
今回はその質問にひとつひとつ答えてくれた気象予報士の新美和造さんを講師としてお招きして、山の天気講習会を開催していただきました。

天気予報と実際の天気

参加された方は普段から山で遊ぶ方々。
普段は街に暮らしていて、山に行く際には天気予報は服装や装備を考えたり、行動計画を立てたり、そして安全面を考えたりするうえで必要不可欠な要素です。

さまざまな雲のかたちや空の様子の写真を見ながら天気を考察したり、天気がどう変わるのかを予想したり、その後は実際の天気予報と現在の天気の様子を比べながら、雨雲、風、日照、気温など、さまざまなデータを解析し、天気図をみて、天気予報はこうしてつくられるといったお話を伺いました。

また、実際に山に行く際に、参加者のみなさんがどんな天気予報を参考にしているのかといった情報を共有したり、新美さんによる天気予報の見方を解説していただいたり、難しくて取っ付きにくい天気予報が身近に感じたように思えます。

100%はありません

これから冬のシーズンがはじまり、毎日天気予報と睨めっこする日々がやってきます。
天気を予報しながら行動計画を立てて山に遊びに行くのも、山の楽しさのひとつでもあります。

講習の最後に新美さんが締めくくった言葉は
「経験に頼らないでください。ベテラン気象予報士もカバンの中には折り畳み傘が入ってます。100%ということは絶対にありません。」

天気を考えるということは、備えるということにつながるのかもしれません。

新美さん、今年も貴重なお話をありがとうございました。