Camp&Goの新しいプロジェクトとして「農業を知り、身近に感じることで暮らしを豊かにする」というテーマで、毎月1回LaLaLaFarmの服部吉弘さんを講師に迎えて座学と実技に分けて講習会を開催。第二回目が先日6月6日に開催されました。

結果を見るか原因を見るか

第2回はCamp&GoのキャンパーであるPYRAMやSPROUT HANAZONOのパンを作ってくれているBakeHornさん、そしてSPROUTの新しいスタッフも参加し、人数も増えて賑やかになりました。

前半の座学では新しい参加者の自己紹介と参加するにあたっての想いを発表するところからスタートしました。
今回のテーマは「自然の仕組み、病気と虫と草」です。

第一回で学んだ、「エネルギーをチャージして物事が変化していくサイクル」という発酵の考え方をベースにして、病気について考えました。
病気とはそもそもエネルギー不足の状態のことをいいます。
病気になったときに結果を見るか原因を見るか。

病気に対して結果を見て対処する物質的なアプローチか、原因からアプローチするか、その上でエネルギーチャージをするにはどうするか。結果に対してどう対応するかという物質的なアプローチではなく、原因をどう見ていくか。

病気はエネルギー不足のお知らせです。
どうやってエネルギーチャージをするか。それには原因からアプローチをして意識を変えることが大切です。

みんな必要です

原因からのアプローチで考えると植物の病気も虫がつくのも土に目を向けることになるといいます。土で起きたことが植物に表れる。そう考えると対応が変わります。

病気も虫もみんな必要で表れてきたものであって、病気や虫が悪いわけではありません。すべては同じで分身です。
それは人間関係にも当てはめられます。
物質で考えると良い悪い、好き嫌い、合う合わない、といったように区別してしまい、「あなたと私は違う」「私は私」「あなたはあなた」という考え方になってしまします。しかし、物質の概念を取り除くと、みんな同じ「自分」だということが理解できるようになってきます。
それぞれが足りないものをもち備え、共存しています。

野菜たちの性格に合わせて

後半は外に出て実践です。前回作った土に野菜たちの苗を植えていきます。
植える野菜は、トマト、ほおづき、きゅうり、青しそ、赤しそ、パセリ、ディル、バジル、タイム、セージ、カモミール、レモングラス、かぼちゃ、ズッキーニ、スナックえんどう、茶豆、タカノツメ、バナナピーマン、さつまいも、、、
暑さが好きなもの、太陽の当たり方による成長や味の違い、それぞれの性格もあれば、収穫や手入れのしやすさ、見た目など、決まった植え方はなく、正解も不正解もありません。目的に合わせて自由に植えていきます。

実際の作業ではみんなが土に触れ植物に触れ、とてもいい顔をしていました。
Camp&Goができて4年、TunnelViewと名付けた庭にようやくみんなの手が入りました。
洗練されたデザインで作り上げるのも一つの手段ですが、こうして試行錯誤を繰り返しながら作り上げていくものは作ろうとしてできるものではない唯一無二のものになっていきます。そして完成されたものよりも作っていく工程こそが大切なんだと思います。